50MHz Transceiver Mk-94 製作記
問題点対策


ようやくローンチしたMk-94ですが、実使用に移ったとたんに数々の問題に直面しています。まさに、バッテリーの発火が原因で「運行停止」になった、ボーイング787状態です。

ここでは、主だった問題点と対策をまとめています。



恐れていた事象の一つがこれです。SSB送信時に音声を入れなくても(しゃべらなくても)異常発振で出力が出てしまいます。送信IF回路で、ゲインを調整すれば収まるのですが、今度はパワーが全く出てきません。(1W以下になってしまいました)どうも、その前段のMixerの出力が小さすぎる(-25dbm)ひとつの原因で、そのために3SK114で25dBくらい稼がないと、Pre-Driverの2SC2053が規定の100mW-200mWを出してくれない「ゲイン配分」に問題があるように思いました。そこで、Mixer段のゲイン再調整したのですが、どうもタンクコイルのL9(回路図参照のこと)を回しても、あまり値が変わらないのが腑に落ちません。そこで、L9を交換したところ、-10dBm近くまで上昇しました。どうも、コイル内でレアショートなど、本来の特性がでていなかったようです。ただ、直った出力をそのまま3SK114に入れたのですが、VR1を変化するとやはり発振してしまい、対策として、6dBのパッドを入れて様子をみました。一旦は、収まったかにみえたのですが、やはりたまに発振ぎみとなります。そこで、3SK114はあきらめて、2SK241で、15dBくらい軽く稼ぐようにしたところ、かなり安定した状態になりました。


発振をおこした送信バッファー回路・・ゲイン曲線がが急峻すぎるのか、発振ぎみのため使用を断念