きょろちゃん2の勇姿

「きょろちゃんU」は「きょろちゃん=>Pentium150MHz(ドーピング166MHz)」の後継としてNT評価用として計画された。昔の88艦隊計画と同じく(古いな)、ころころねっとの旗艦としてふさわしい大艦巨砲主義スペックを有し、当初計画では予算¥250Kをあてていた。しかし、予算の一部を無線系に当てる事になり、スペックダウンあるいは当座予備部品を流用してコストダウンを図った結果、平凡なスペックとなった。 最終的に決定したスペックは次のとおり




    完成した「きょろちゃんU」 
    カバー及びエンブレムはまだ未実装



部品名 メーカー メーカー 買ったところ コメント
CPU Intel PentiumU 450MHz APC さすがにXeonは買えないので。買った次の日にP3が出た。
Mother Board AsusTek P2B APC BXマザー界ではカローラのような存在
Memory No Brand PC100 128MB SDRAM APC 今の標準装備
HDD IBM DTTA-371010 10.1GB APC 当初はU2W SCSIを予定していた
FDD ALPS 2 Mode 中京マイコン もう旧98のファイルを読む事もないので
CD-ROM Pioneer 4倍速 (予備部品) いつかは DVD-RAM??
LAN Acer PCI 10Base-T (予備部品) LANに接続できないと生きていけない
Video Creative Graphic Blaster RIVA TNT APC 俺はゲーマーBanseeは嫌いだ
Sound Creative SoundBlaster AWE64 APC PCI128からスペックダウン。MIDIをやるわけではないのでいいか・・
SCSI Adaptec AHA-2940UW 秋葉帝 U2Wは高くて手が出ない。出張の時に秋葉でGet。
KeyBoard 富士通 FM/V用? ハムフェア98 去年のハムフェアで\500でGetしたバッタ品。
Case ---- ---- コムロード のりくんが選定 (ベイにふたのあるやつ)
Mouse Microsoft PS2 Inteli-Mouse コムロード USBマウスを試してみたかったが
OS Microsoft WindowsNT WS SP4 --- SP4は大丈夫なのだろうか・・
2.部品購入
1月31日CD-ROM、SCSI、LAN、KeyBoardを除 く部品を購入するため名古屋・大須に出向き各部品について最安値をつけた店で購入。ただし、ケースだけはデザイン最優先で探す事になった。 (Xはどのパーツも他店より高かった)
1. DOS/Vパラダイス ->×
2. 九十九電機 ->×
3. OAシステムプラザ-> ×
4. パソコン工房 ->×
5. コムロード -> マウス、ケース
6. APC -> MB,CPU,HDD,MEM,Sound,Video
7. 中京マイコン -> FDD

購入は部品のほとんどを名古屋大須のAPC(秋葉原パソコンセンター)で購入する。もっともこの店は秋葉のTraisalやGraicefulと同じく「オウムの店」疑惑がささやかれている。やはりあの安さは修行と称して信者をただ働きさせて人件費を浮かしたところから来ているのだろうか?「きょろちゃんU」の購入費がオウムの活動資金になるのかもしれない。

3.組み立て・インストール
組み立てそのものはゆっくりやって1時間ほどで完成。ハード的には特に問題なし。MBをケースに取り付ける際の基板スペーサがナイロンスタットなどではなく、金属片をケースの四角穴にめ込むタイプなので多少手間取ったくらいだ。 次に電源を入れてみる。Award BIOSが起動、HDD、FDDとも認識され一安心。 ちなみにこの時点ではSCSI、音源は挿していない。これは立ち上らなかった時に問題を切り分けるためだ。スロットには、AGPとLANのみ。 FDDにPC/DOSのシステムを入れてFDISKで2GBを切る。順番にD,E,Fと2GBづつ切る。しかしDOSで切れるのは8GBまでで、残り2GBはNTをインストール後Disk Administratorで切ることになる。各ドライブをFATでFormat後、いよいよはNT4.0を入れることにする。



4.BOD (Blue Screen)発生
NT4.0のインストールは順調に進み、FD3枚からCD-ROMへ、ファイルの読み込みも順調だった。気になっていたLANカードの設定も問題ない様で、再起動後「ネットワークコンピュータ」でほかのPC達のアイコンも確認した。しかし確認直後に突然画面がブルーバックでメモリのダンプデータが出てしまうBOD(BlueScreen of Death)が発生。しょうがなくRESETスイッチを押し再起動。次に不安を残しながらもServicePack3をインストールする。Graphic BlasterなどはSP3を入れないとDriverが認識しないからだ。

5.LANカード認識せず
SP3を入れた後、Graphic BlasterのDriverを付属のCDから入れる、ファイルのロードはOKのようで、その後再起動。しかし「1つ以上のサービスにエラーが…・」のメッセージが発生、イベントビューワで確認すると、LANカードが認識していないようだ。あせっていると2回目のBODが。インストール失敗か?

6. NT再インストール
BODはその後も続き、ついには再インストールを余儀なくされた。しかし、2度目、3度目のインストールでも状況は変わらず、インストールの問題ではなくハード的に問題があるらしい。MBがNGか、あるいはLANカードとの相性が悪いと端的に考えてよいのか? BODとLANの不具合は関係あるのか? こういった危機では、まず問題を整理すること。切り分けることである。

7.トラブルシュート
@ LANカードの相性
取りあえずLANカードを手持ちのISAでNE2000コンパチのボードに交換してみる。このボードは「きょろちゃん」で動いていたNTでは実績のあるやつだ。IRQとI/Oを設定してやるとRIVAのDriverを入れた後でも正常に動作。他のPCからファイルを移動できる。一方、ALN-201でもRIVA TNTのDriverを入れるまでは正常なのだから、AGPとALN-201が干渉しているのだ。これはMBもLANもハード的に正常ということだ。 ここで情報集めが必用と思い、AsusTekのHPを覗く。AsusTekではFAQの他、User同士のNewsを行なっており、440BXのMBのNews記事を全部落として、片っ端から読んでいった。すると、あるVideoカードの不具合について書かれていた記事にこんな記述があった。「AGP IRQ and 1st Slot PCI IRQ are wired…」つまり、AGPと第一番目のPCIのスロットの割り込み要求線(IRQ)はハード的に繋がっているというのだ。 たしかに、ALN-201はAGPに一番近いPCIスロットに挿されていた。試しにとなりのスロットに挿すと、RIVAのDriverをインストールしても正常に動作。

A BOD
LANカードの問題解決後もBODは続いた。LANカードの問題とは無関係なのである。ここで、一度PCをばらして再度組み直してみた。接触不良を疑ったのである。その結果まだBODは発生するものの、その頻度は大幅に減った。接触不良が原因だとすると一番怪しいのはCPU及びメモリとMBの接触である。CPUを再度取り出し、接線(接触部分を磨く)、ついでS-DRAMを別のソケットに挿し直す。この作業後BODはほとんど発生していない。

7. インストール再開
一応トラブルが一段落ついたので、続けてSetupを再開した。次ぎはSCSIボードである。ここで1つ買い忘れたものがあった。実は外付けのMO (Logitec LMO-640)と 340MBのNECのHDDをを繋ぐのだがこれらはFast SCSIで50Pのアンフェノールのコネクタである。2940UWは外にコネクタが出ているがこれは68PのWide用であり、そのままでは使えない。しかしFastSCSI用の50Pのコネクタが内部(ケース内)に用意されておりこれをケース外に出すアダプタが必用なのだ。ホーム近くのOAシステムプラザ岐阜店で購入する。 次にAdaptecのHPから2940UWのNT用DriverをDLしてインストール。外部にMO,HDDを内部にCD-Rを接続、まったく問題なし。 今度はSoundBlasterであるがこれも CreativeLabのHPから最新DriverをDLしてインストールするだけ。

8. パフォーマンスチェック
ハードのSetupはほぼ終り、次に主要なアプリを入れる。最初にCleanSweep(Uninstall Soft)を入れ、ウイルスバスタ、Office、Photoshop等など・・。 最後にベンチマークプログラムのHDBench2.61を入れパフォーマンスをチェックしてみる。結果は次のとうり。
ALL 15012
CPU 浮動小数点 整数演算 Memory
40903 32456 37002
VIDEO 矩形 テキスト スクロール DirectDW
23488 6423 14616 179 28
DISK Read Write
4326 6864
CPUスピードはOKだが、DiskとVideoのスピードがいまいちである。ただし初めに断っておくが、Benchで試験したからといって、オーバークロックや、ましてIntelsatなどを使ってChipSetのレジスタをいじるほどパフォーマンスアップにやっきになっているわけではない。Benchの値が1割よくなったからといって、体感的に違いが無いことくらいわかりきっているのだ。

1. Diskのアクセススピード
ご存知と思うが、最近のIDE−HDDの場合Ultra-DMA33という転送方法をサポートしている。これはCPUの介さずBusを支配してHDDとメモリ間をダイレクトに転送(DMA)しこのMaxスピードが33MB/sということなのだが 、その1/3のスピードも出ていないのである。DiskBenchの結果は、DMAモードに入っていないことを意味していた。Defultの状態では、DMA転送に対し、CPUがそ命令を実行することにより、HDDからMBに転送するPIO転送モードで(1〜4)それがBIOSで自動選択になっていることが多く、これをDMAモードにし、且つOS上でもDMAモードをサポートさせなくてはならない。
ここで、また情報集め。この問題はChipset(440BX)とOSとの関係が重要となるので、今度はIntelのSupport News?(掲示板)を見に行く。そこでわかったことは・・

@ NT4.0でDMAモードで動作させるには、SP3に入っている「Dmacheck.exe」という小プログラムを実行し、スイッチする。
A NT4.0では完全なUltra-DMAモードをサポートしていない。Multi-DMAモード2にとどまる。
B このモードでの理論上の限界は16.67M/Bである。
ということ。早速、「Dmacheck.exe」を実行したところ、下記のような結果となった。

ALL 17399
CPU 浮動小数点 整数演算 Memory
40904 32870 36891
VIDEO 矩形 テキスト スクロール DirectDW
23525 6539 14840 179 29
DISK Read Write
12161 8178

また参考までに、NT以外のOS、例えば98、95についてはIntelのWhitePaperを参考されたし。

2.Videoスピード
これについては、ある程度お手上げの状態である。何せNT4.0がAGPをサポートしていない(PCIとして動作させている)であるので、最新のDriverを入れるくらいしか考えつかない。よって、AGPの2Xスイッチがどうの、FSBとのクロックとAGPのクロックがどうのという議論にも参加できないので、ここら辺が限界か?

いずれにせよおぱその世界は勉強の種はつきないのだ・・・・・・。

by JF2SDR

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