第2章 プリンスエドワード島への道



1.空路シャーロットタウンへ

日本からカナダへ乗り入れている航空会社は、カナディアン航空 が成田と名古屋から、 エアーカナダ が関空からそれぞれバンクーバーかトロントへ乗り入れています。日本からPEIへの直行便はないので、これらの都市から、ノバスコシア州のハリファックスを経由してシャーロットタウンへ至るのが一般的です。
私たちは8月のお盆という「超ピーク時」に行く予定でしたので、5月初めにエアーチケットの予約をしようとしたのですが、カナディアンの名古屋便とエアーカナダのほうは既にキャンセル待ちの状態で、カナディアンの成田便があと2席の残りという状態でした。


Air Atlantic DH−8

ハリファックス−シャーロットタウンの飛行機
アトランティックエアー(カナディアンの子会社)のDH−8型機






実際の便名の確認は、 カナディアン航空 のホームページや ITN(インターネットトラベルネットワーク) が便利です。行き先のほか出発する日・時刻を打ち込むと便名を教えてくれます。ITNでは座席の予約状況まで確認でき旅行代理店の持っている端末と遜色ない情報が得られます。


私たちは,成田−トロント−ハリファックス−シャーロットタウンという行程でしたが、20時間近くのフライト+タイムラグのおかげでグロッキーぎみでした。また到着が夜10時すぎでしたので空港にはフリーのタクシーもいなくてツアー客をピックアップに来たタクシーに無線で配車をたのんでようやく乗れたという始末でした。日本から直接PEIに入る場合は当日の宿の予約と宿の位置の確認をお忘れなく。

赤毛のアンフリークの人で、PEI以外には行かないという人は別ですが、できればトロント・モントリオールやナイアガラ等で観光してその後PEIに入ったほうがベストの体調で回れるのかもしれません。




2.PEI内での移動について

PEIには鉄道や路線バスといった公共の輸送機関はありません。赤毛のアンの時代には栄えた鉄道も今は「トランスカナダハイウエー」というカナダ横断道路の一端に変わっています。よって移動手段はツアーによるチャーターバスかタクシーあるいはレンタカーを借りることになります。

この内お勧めはなんといってもレンタカーの利用です。PEIではシャーロットタウンのダウンタウンを除いて観光スポットが散らばっているのでレンタカーで効率よく見てまわることができます。

アメリカの大手レンタカー会社はカナダでも強い営業網を持ち、事前に日本からも予約ができます。( ハーツエイビスバジェット など)予約の際必要なのはクレジットカードです。また、PEIに行く前に「国際運転免許証」を取っておきます。これは、日本の運転免許証があれば手数料のみで無試験で取得できます。


クレジットカードはVISAかMASTERの提携のあるカードがよいようです。私たちはエイビス をJCBカードで支払う(特典で多少安くなるとのことでしたので・・)予定でしたが、シャーロットタウンのエイビスのオフィスでは受付てくれませんでした。結局、VISAと提携のあるセゾンカードで支払ったという経緯があります。

レンタカーは借りたいが英語が苦手という人もいると思いますが、聞かれることは決まっていますのでそれほど恐れなくてもよいようです。日本から予約していけば予約時に「予約番号」を知らされますので、これを現地のカウンターで言えば、車のサイズ、借りる日数などはすべてレンタカー会社で把握してくれます。ただ「保険」について聞かれますので、CDW、PAI、PECなどについて予約の際事前にレンタカー会社で聞いておくか、「Full insulance,please !」ですべての保険に入っておくことをお勧めします。

あと、返却時のレンタカーオフィスの営業時間について確認しておく必要があります。空港のフィスは比較的遅く(PM9:00位)まで開いているようですが、シャーロットタウン市内のオフィスは早く閉まるようです。私たちのかりたエイビスの市内のオフィスはPM5:00まででした。

カナダ人の交通マナーは日本人のそれと比較してかなり良いようです。無謀にスピードを出す車もおらず、交差点などで待っていても必ず譲ってくれます。当然右側通行ですので「Keep the right 」といつも頭で言い聞かせて、交差点で曲がるときや道の合流点で注意しましょう。




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