部品選びのポイント
節操のないパソコンの世界なので、このページを読んでいる人は「何を時代遅れな!」と言われると思うが、2000年8月時点で「Kitten」の部品を選らんだポイントは次のとおり。
@ Pentium V cappermine FSB133MHz クロック周波数は 800MHz程度
A IDEは UltraDMA100に対応のこと
B AGP ×4で Geforce256 あるいはGeForce2 GTS
C Intel 815E Chipset
D DVD-ROM

* CPUについて
まず、Athlonとどちらがいいか?と悩んだが、P3としたのは単に「きょろちゃんUSp2」がAthlonなので、比較したかったから。あと800MHzのクロックは、オーバークロックせず、且つもっともコストパフォーマンスと思われたため 。600MHzクラスで100MHzのFSBでクロックアップも考えたが、自分が使うのでないのでやめた。
* HDDについて 持論として、「PCのスピードを決めるのはCPUにあらず。HDDとVideoカード」があったので、ここは迷わずUltraDMA100を。ただし、容量はコストパフォーマンスがよい(¥25000程度のものが一番よいらしい)40GBクラスのものを選んだ。 メーカはIBMが好き(音的に?)であったが、DMA100のものはこの時点では入手できなかった。
* MBについて
PCの性能を決める大きな要素として重要なのが、CPUの周辺回路が凝縮されている「ChipSet」に何を使っているかということ。ここでは、DMA100やAGPX4などをサポートしているIntelの815Eチップセットとした。Intelは820のRAMBUSの件でこけて、この815を懸価版+NewFuatureとして発表したばかり。 メーカは使いなれている「Asustek」とした。なんていったて「第一ブランド」。特に今回は自分が使うわけではないので、信頼性と安定性を求めた。
*DVD-ROM
ビジネス使いに限定するか、よほど価格にこだわる人以外では、今更CR-ROMだけのドライブを使おうという人は少ないと思うが、かといってDVD-RAMは現時点では方式が統一されいない。もう一つ気になるのはRegionCodeの問題だ。RegionFreeとするかRegion1(US/Canada)とするためのファームウエアが出回っているかが重要である。 ここでは、ポピュラーなPioneerの105Sを選んでおく。こうした数の出ているドライブでは他のドライブに比べてそれが早いはずだ。
*部品表
部品名
型式
メーカ
CPU
PentiumV800EB FSB 133MH
Intel
Memory
128MB SDRAM 133MHZ
NoBrand
MotherBoard
CUSL2
Asustek
HDD
54098H8 (7200rpm ATA100)
Maxtor
DVD-ROM
DVD-105S
Pioneer
VideoCard
WinFast GeForce2 GTS
Leadtek
Modem
Motrola SM56
Pacific Image
LAN Card
FEter PCI TXL (10/100Base-T)
Corega
Audio Card
H801-PCI Sound
HitPoint

 


*結果
ここでは、HDBenchV3.3を使って「Kitten」のパフォーマンスを測定した。結果は次のとおり。

参考までに、「きょろちゃんU-Sp2」の結果

まあ、よくもこんなケースを考えたものだ。と以前Akiba-Hotlineで紹介された時に関心したものだが、何と「のりちゃん」〔=>PC9821V233)の 後継はこのケースを使った「Kitten」(という名のケースらしい)を作るはめになってしまった。勿論これは、「発注先」(=女房)の趣味によるのだが・・・Sanrioが儲かるわけか。
さて、スペックであるが、コストパフォーマンスは重視するものの、要所・要所をしめるスペックとしたため、かなりコスト高になってしまった。

HDDの項目は、RAID化してある「きょろちゃんU」とは比較できないので除外するとして、CPUの項でそれぞれの石の特徴がでていておもしろい。整数演算ではP3が浮動小数点演算ではAthonが勝っているようだ。(Athronは650Mhz時の値)
また、ビデオカードでは「きょろちゃんU」のMatroxGraphic G400 32MBに比較すると、 体感的に極めて高速に感じられたが、やはり数値の上でもダブルスコアに近いものもありはっきりと優位性がわかる。
* HDDが32GBまでしか認識しない
今回の製作で唯一のトラブルはMaxtorのHDD 「54098H8」の容量40.9GBのうち32GBしか認識できなかったことである。最初MBのBIOSの問題ととらえていたが、AustekのBIOSアップデートやFAQをのぞいたがそれらしい記述はなかった。そこで、HDDをこしらえているMaxtorのページをのぞいたところ、この問題はBIOSのメーカに依存するらしい。つまり、このMBに搭載されているAward社製のものに特有の現象とのことだ。
勿論、打開策も記述されており、そのためのUtilityも用意されていた。参考までに方法は、まず電源を落としてHDDを引っこ抜き、ジャンパーピン(ショートピン)「J46」を引っこ抜く、BIOSでこのHDDを無効(None)にする、また電源を入れなおして、FDDからDOSを立ち上げてUtilityソフト「Jumpon.exe」を実行する。電源を落として「J46」をもとにもどし、再び電源を入れBIOSで再度HDDを認識させて、立ち上げる。これでおしまいなのだが、すでにパーティーションを切ってしまったあとでFDISKなどで戻そうと思ってもできない。ここではPartitionMagicを使って、新しくできたエリアをフォーマットした。

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