このページではみなさんから無線の国家試験(プロ・アマを問わず)について感じたことを募集しています。
・ 試験場はアイボールの場である
アマチュアでも3級あたりではそうでもないが、2級/1級ではきているのがお空ではおなじみの局であることが多い。たいがい、「筆箱」にコールが書いてあったりするので、彼のコールを判別するのは容易である。どちらともなく声をかけ、試験後の昼食ではお互いのリグやDXの自慢話に花が咲くことになる。また、移動の予定がこのとき決まることもあり、末永いお付き合いが期待できそうだ。
試験のときは「ハム名刺」と「QSL」をお忘れなく。
・ プロの試験はアマチュアが受けに行く
1総通(第1級総合無線通信士)や2総通の試験とういと、将来船舶通信士や、海岸局勤務を望む「前途ある若者」が試験に望んでいると思われるが、こういう若者のほとんどは、通信系専門学校の生徒で多くは「学校免除」で受けに来ない。(予備試験・電気通信術・英語は「免除」となる学校が数多くある)変わって、試験を受けに来ているのが「アマチュア無線家」で、アマチュア資格の試験の時以上に有名なコール(空でよく聞く)が多い。たいがい14や21に出没するDxerで、はくをつけたいのか自己啓発なのか(Dxerの性格からして前者だと思うが)30・40歳代のいい年をした男が仕事をさぼって受けにきている。
・ 「無線技術士」では「はく」はつかない
プロの資格に「1技=第1級陸上無線技術士」「2技=第2級陸上無線技術士」の2つの資格がある。世間では(産業界では)通信士の資格よりも、技術士の資格のほうが認められているようで、学生にまじって電子メーカーの現役技術者も数多く受けに来ており、受験者数も通信士の10倍くらいである。しかし、ハムの世界では「技術士」は4アマと同じとみなされている。これは「技術士」の試験ではCWの試験がないため電波法上も1・2技は「4アマの操作範囲を有する」とされていることに基因しているのだが、1技は1総通の学科より難しい、2技は2総通の学科より難しいとされているにもかかわらず、ハム界での評価は概して低い。よって、「はく」を付けたい輩は通信士の試験申請をするのである。(
1総通、2総通は1アマと同じアマチュア操作ができる)