この日は昨日の雨がうそのような快晴です。XQPは早朝から起きて10MHzを運用していたとのこと。当局は朝が弱くこの日もぐっすりです。レンタカーの契約が24時間なので、車のある午前中に昨日行けなかった場所の観光をしてしまおうということになりました。とはいっても、小さな島のこと戦時中の史跡以外はこれといった見ものはありません。地元の人に崇拝されている「聖母マリア像」やQSLカードに使う写真のために昨日訪れた「Bird Island」、あとXQPが子供さんへの土産用に貝殻が欲しいということなので、海岸を散策したぐらいです。でも、サイパンの海の透明度は中々のもので、ダイビングができればどんなに楽しかったことか?
明日の早朝には帰国のためホテルをでなければいけないので、この日の夕刻にはアンテナを撤去し、この日の夜は初日のベランダアンテナに戻し、ぎりぎりまで運用しました。
夕食は「南十字星」というホテルの筋向いにあるチャモロ料理の店に行き、ビールで乾杯・お互いの苦労をねぎらいました。料理は期待していませんでしたが、なかかなの美味でした。ここの日本人オーナー氏から「今日日本からいらしたのですか?」と聞かれ「いや、明日帰ります」と我々。「肌がサイパンの色ではありませんね・・何をされていたのです?」我々「無線をしに来ました」オーナー「無線ですか???」。サイパンのような南の島へ来て一度も海に入らずに部屋で無線ばかりしていると、こんな問答になるようです。
早くも帰国の日です。それも朝7時には送迎の車で空港に。屋根はあるのだけれど、空け広げのチェックインカウンターで航空券とパスポートを渡すと、どうもいつものチェックインと違います。既に発券済みの搭乗券を見せて「これか?」と何度も聞くのです。どうも、ツアーでチェックインの際は、空港到着時にこうして搭乗券ができているようです。「我々は個人旅行者」の旨を伝えると、やっとわかったらしく「オーケー・オーケー」といって端末をたたき出しました。
セキュリティーは出国のチェックのほうが厳しいと予想していたとおり、今度はすべての手荷物がバックから取り出され一つ一つチェックされました。でも、無線機その他はスーツケースに収容してあったためノーチェックです。(いいのかなあ・・・)
フライトまで待合で待機していたのですが、この待合のフードコートには日本人向けにラーメンやうどんのコーナーがあり、我々が乗る便のキャプテンであろうコンチネンタルの操縦士(欧米人)もラーメンをすすっていました。
帰りのCO979便も30人ほどの搭乗者でがらがらで、アテンダントも手持ち無沙汰の感じでした。途中のアナウンスで「NGOの気温は摂氏13度」とのこと。到着後、30℃のサイパンになれた体にはこの温度がこたえたことはいうまでもありません。
「大成功」とは決していえないと思いますが、第一の目的である「無線して、観光もして楽しむ」は一応達成したと思います
この移動後XQPとは、「もし次回があれば、人数を増やして、もう少しレアなところにいきたいね」と言い合っています。最低4人くらいで、装備も持ち寄れば、ビームアンテナやリニア(その国の免許の許す範囲で)を持ち込むことができます。また、今回6mを持っていかなかったことが悔やまれましたので、次回は6mのオープンする時期にこのバンドの装備を持って出かけたいと思っています。
最後に、拙い運用だったのですが、お声がけ頂いた局長さんには本当に感謝しています。QSLとして、BirdIslandの写真をベースにしたカードを送付致しました。