実戦配備後の問題点と対策
2007/12のロールアウトから実戦配備されたMk-92ですが、その後色々な問題点が発覚・指摘されています。ここでは主なものだけ掲載します。逐次追記
問題点 1. 送信音が良くない (2007/12)

ある意味一番恐れていたことなのですが、配備早々、複数の局から指摘されてしまいました。「割れているというか、変調が浅いというか・・」「なんとも言えない音」
などなど・・厳しいご意見がいっぱい。
対策・・調査の結果、送信のドライバーとファイナル段での利得配分に問題があるようでした。ベースの制限抵抗(左回路図のR208と209)をカット&ペーストで調整していくと、出力のロスもほとんど気にならず且つ送信音の崩れも少ない抵抗値を発見しました。 その後、数局QSOした限りでは送信音についての指摘はありません。
しかし、トランジスタにAM変調をかけるって難しいですね・・
問題点 2. 送信切り替え時にPTTが利かなくなる (2008/01)
「PTTスイッチを押して送信、話し終えて、PTTを離して受信になるはずが、送信のまま」といったもので、もちろん毎回ではありません。本機の場合、PTTの信号は一度PICマイコンに取り込まれて、送受信周波数データをPLLに再ロードして、ロックが安定するまでの時間を待って、送受信リレーを切り替えています
調べていくと、送受信の切り替え時の処理中ににたままたまエンコーダーのパルス入力(周波数変化指令)があると、PLL周波数の再ロードと、エンコーダー処理とがぶつかってしまい、不安定な動作になるようです。
対策として、送信<->受信切り替え時にはエンコーダーからの割り込みを禁止したところ。この問題は出なくなっています。ある意味、「非常に初歩的なバグ」と思います。
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