第2日目

潜水艦 Bowfin号 太平洋戦争で活躍したガトー級(パラオ級)潜水艦「Bowfin」が、戦争中そのままの形で係留・展示されています。JF2SDRは今まで色々な軍艦を見学したことがありますが、潜水艦の艦内をくまなく見て回れるというのは驚きです。前部魚雷室には、本物のMk14魚雷が置いてあり、艦上の5インチ砲の標準器を覗くと、隣のアリゾナ号記念館が「標準」に収まっていました。(つまり保存状態がよいということ)

Bowfin号の艦首から
前部魚雷発射管室
Bowfin号の艦首から
前部魚雷発射管室

あまり知られていませんが、戦時中これら米潜水艦によって、日本南方からの輸送網を断ち切られ「兵糧攻め」に会いました。米潜水艦にはSJレーダという当時最新のレーダが配備され、優れた索敵能力で輸送船を攻撃(Bowfinは45隻も沈めたそうな)したそうです。ただし、米軍の魚雷はその信頼性が乏しく不発が多かったそうです。 戦争末期にはかなり改善されたようですが・・(アインシュタインも改善に参加したとか)

戦艦 ミズーリ号 。この船も太平洋戦争末期に就役した米海軍最大且つ最後の戦艦で、東京湾上で日本と連合国軍の代表が降伏文書を調印した船として有名です。その後朝鮮やベトナム戦争に出向き一時退役してモスボール(プラスチックを吹き付けて保存する)されていたのですが、91年の湾岸戦争で再就役、大改装され、トマホーク巡航ミサイルをイラクに発射する任務についたりしました。そしてまた退役し、ここハワイで記念艦として保存されることになったそうです。

ミズーリ号の艦首から
ミズーリ号の自販機
ミズーリ号の艦首から
ジュースの自販機もミズーリ仕様

さすがは全長270m、58000t、16インチ(40.6cm)砲装備の戦艦はでかい。見所は砲塔と艦橋ですが、まだまだ保存工事中の場所が多く、自由に歩けるのは限られた場所だけです。CIC(作戦室)や機関室・火薬庫は見せてくれないようで。ファランクス機関砲などの装置が一時的にとりはずされており、「もう一年くらいあとできたほうがよかった」感があります。尚、12:30から日本語ツアーがあるようですが、間に合いませんでした。

ミズーリ号の見学チケットは上記の潜水艦BowfinのチケットセンターでCombinationで購入します。ここから専用バスでミズーリが係留されている、ワード島に向かいます。