さて試験当日になり、指定された日時に会場に行くと、まず受け付けでApplication(試験申請)のフォームをわたされますので、ここに名前やQTHSSN(持っていれば)などの個人情報を書き込みます。このApplicationは答案用紙をかねていて、4択のマークを入れる欄があります。

記入したフォームと試験料を受け付けのVEに提出するのですが、この時に写真付きID(身分証明)の提示を求められます。USのドライバーライセンスを持っていればよいのですが、無い場合はパスポートの持参をお忘れなく。また、CSCE(科目合格証)がある方は同時に提出します。

JAの国試は時間で受験者が一斉に試験を開始しますが、FCC試験では受け付け順でバラバラに試験がスタートします。みなさん集合時刻の10分後、20分後になってもぽつりぽつり会場入りし、何食わぬ顔で試験を開始するのには驚きです。また、VEの方も「遅刻だ」とかいうわけでなく、笑顔で受け付けをしているのは文化の違いの一つなのでしょうか・・
また会場で座る席の指定もなく、受け付けを終え、好きなところに座っていると、VEの方が試験用紙を持ってきます。初めての試験では当然学科はElement2からの解答となります

尚、制限時間はありませんので納得いくまで見直してください。

工学の問題には計算問題もあり、Extra級では対数なども必要になってきます。電卓は使えますが、関数付きはダメとのことです。

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Element 1 (CW)の試験実施

会場によって色々でしょうが、Element1の試験は通常別室で、1部屋しか利用できない会場では、最初にElement1の試験をやって、その後に学科をやる場合もあるようです。(Element1を受けない受験者は終わるまでじっと待っている)当局が受験した時は、たった一人のElement1受験者だったのですが、別室に連れて行かれ(?)VEの方3人とFace to Faceで行いました。最初に試験のやり方の説明があるのですが、向こうもHamということもあり、JAの国試のようなお堅い雰囲気はありませんでした。

まず、受信用紙(といってもただのレポート用紙のようなもの)がわたされます。これは、言わばメモ用紙のようなもので電文をすべて記載する必要はなく、書いた内容は採点には一切関係ありません。が、電文を受信した後で渡される問題は頭で電文の内容を暗記しておくか、この受信用紙にメモしたことを参考に回答することになります。(でも、何故かこの用紙も提出するのです)問題は10問でこちらも4択です。
当局の場合は、JA国試の癖で、VVVから始まった電文をほぼ残らず、一字一句書き取ったのですが、VEの方があきれたのか「こんなやつをみたことがない」と言われてしまいました。 

試験終了後は・・

希望のElementまで合格できたら終了なのですが、残念ながら不合格の時はVEの方が点数と「もう一度受けるか?」ときくそうです。同じElementでも何種類かの問題用紙を持っているそうなので、その数だけ受け直すことが可能です。受験者がいなくなったら、その会場を閉めます。VECVECordinator)と呼ばれる方が、まとめてFCCに試験結果を送付するそうで、受験後、約30日程でライセンスがFCCから直接郵送されてきます。ところで、コールサインが決定した時点でwww.qrz.comに発表されますので、2週間ぐらいしたら毎日のようにチェック「New Hams」のところをチェック。TechnichanGeneralなら2*3コール、Extraなら2*2コールがもらえます。

その場で採点してくれます

「できた」と思ったら、手をあげてVEの方を呼びます。そして解答用紙をもって、すぐに採点作業にとりかかります。採点は正解のところに穴の空いているシートを回収した解答用紙にあてて採点するようです。合格点だと、その場でCSCEという科目合格証を発行してくれます。そして、「次のElementを受けるか?」と聞かれますので、「受ける」というとまた問題を渡されます。

尚、問題用紙は一切持ち帰りはできないとのことです。これもJAの国試と違う点で

      科目合格証 
CSCE(Certificate of Successful Completion of Examination)