さて、Wの資格お種類とその特徴について簡単にまとめます。もっとも各クラスの細かい規制の数字などについてはRuleBookを別途参考に願います。
Wの資格は現状4つに分かれています。HFにそこそこQRVされる方、特にDxerの方ならご存知とは思いますが、大きくJAとそれと異なるのは、WではQRVできる周波数帯域が資格ごとで異なることです。

Extra(エクストラ)級
W最上級クラスです。周波数帯域の「QRV禁止」帯域規制はありません。Maxのパワーは1.5KWなのですが、各バンドに設けられているNoviceバンドや10MHzなどではパワーは制限されています。

General(ジェネラル)級
HFの全てのバンドにOn-the-Airできますが、各バンドで「QRV禁止」規制があります。例えば20MのCWでは14.000から14.025MHzにはQRVできません。実際に運用してみると、この規制が結構キツイです。例えば、14.0020MHzで珍しいDX局がパイルもなくCQを連呼していても、Generalだとお預けです。

Technician Plus(テクニシャン・プラス)級:
後述する試験科目のうちElement1(CW試験)と2に合格していることでHFバンドにQRVできますが、160mから15mバンドまではCWのみ、且つNoviceBandという帯域でしか運用できません。

Technician(テクニシャン)級
ノン・コード級と言う人がいますが、要はJAの4アマ相当です。10mバンド以上でしか運用ができません。ただし、4アマと違って、QRV可能なバンドでのパワーの制限はなくExtra級と同じ1.5KWで運用はできます

以上からわかるように、「実際に使い物になる」資格はGeneral以上です。最終的にはExtraをとるようにしましょう。

次に各級の試験科目ですが、まとめると次の表になります。科目は「Element」という単位で呼ばれており、各級で合格しなければならない「Element」が異なります。Element1は電気通信術すなわちCWの試験、Element2から4が学科です。この2から4までのエレメント中には無線工学と法規が混在存在しています。

Element 1 (CW)

Element 2

Element 3

Element 4

Techinichan

不要

不要

不要

TechnicianPlus

不要

不要

General

不要

Extra

FCC試験がJAの国試と根本的に違う点の1つは、StepUp式だということです。例えば、Generalを取りたいといって、JA2アマのようにElement3の学科とElement1CWに合格すればいいのではなく、Techinichanの学科Element2にも合格していなければなりません。また、回答は4択マークシート方式(でも採点はVEの手作業)中身はJAのそれと同じく法規と工学の問題にわかれています。

JAと同じようにElementごとに「科目合格」の制度があり、1年間有効です。また、Element1CW)は、これもJAと同じく送信試験はなく受信試験のみです。

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