運用に必要なもの!
リグ(無線機)選び

貴局がCWの免許を取得して、あらたにHF帯にQRVするために最新のリグを購入できるような大金持ちであれば、特にリグの選定は大きな問題とならないはずです。有名メーカー(KENWOOD,YAESU,ICOM等)の最新のリグには普通、CWの送受信をするための各種オプション機能が標準となっているからです。「ハムフェアー」や「ハムの祭典」で手に入れた中古機やVUのポータブル機を使ってCWにQRVを計画する場合、少なくとも次の点を注意してください。

1.「MODE」に「CW」があるか。(当然のことですね)
VHF,UHFの場合俗に言う「モービル」「ハンディー」機ではCWモードがありませんので注意していください。

2.「VOX」又は「ブレークイン」機能はあるか?
電鍵(キー)を押すと自動的に送信に切り替わり、電鍵を離すと受信に自動的に戻る装置のことです。これがないと送受信の度に手動で切り替えるはめになります。「セミブレークイン」と「フルブレークイン」の2種類があります。

3.「サイドトーン」はあるか? あっても音量や音質が変えられるか?
自分が打っている符号をモニターする装置で、正確な符号を打つためには必要不可ですまた、運用環境によってこのトーンを大きくしたり小さくしたりする必要があるので、なるく音量・音質が調節できるものがベターです。

4.「CW用のナローフィルター」が付いているか?
3.5MHzや7MHzなどの、混んでいるバンドや他のバンドでもコンテストのときなどは、同じ周波数で数局がかさなりあって聞こえます。当然受信などできなくなるわけですが、この時のこのナローフィルターで選択すれば分離して聞くことができます。5、6年前までの固定機でも「ナローフィルタ」については「別売り」のものが多かったと思います。

古いHF機のCWナローフィルタの実装
(TRIO=現KENWOODのTS−830S)

基板上にある「YK−88CN」








諸説はあるでしょうが、当局の経験上、上記の項目がクリアされていないと満足にCWにQRVできないと思います。




電鍵には大きく分けて、昔ながらの手動電鍵(別名:コメツキバッタ)と自動電鍵 (エレキー)に別れます。どちらを使うかは個人的な好みで選べばよいのですが 時代の流れでハムの世界ではエレキーが中心です。また、現在は総合無線通信士の 試験しか「送信」のCW試験はありませんが、ここでも「エレキー」で受験が可能 となりました。 よって、特別な思い入れがない限り、「エレキー」の購入をお勧め します。

長点と短点のパドルがあり、これを横に押すと連続的に長点あるいは短点が送出 されます。長点あるいは短点を連続して出すために電子回路が必要なのですが、 この回路がRIG(トランシーバ )に内蔵されている場合はパドルの部分のみ必 要となります。この場合呼び名は「マニュピレーター」と呼ばれています。

また、電子回路内蔵の「エレキー」では「メッセージ機能」を持っている機種が 多く一定時間のCWの符号列を記憶でき、ボタン一つでその符号を繰り返すこと ができます。(価格は¥20Kくらいか)

エレキーの一例
(KENPROの KP−100)













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