国家試験を受けよう!


CWで電波を出すには「免許」が要ります

「アマチュア無線の資格は国家試験を受けなくてはならない。」これは無線に興味のない人でも知っていることです。アマチュア無線の資格には1アマから4アマまでの4つの資格がありこのうち3アマ以上の資格が必要となります。国家試験では「電気通信術」といってCWの試験科目があり、級によってその難しさが異なります。ここで、1アマから3アマまでの資格を紹介しておきます。ちなみにアマチュア無線技士4資格のほか、総合無線通信士、海上無線通信士、陸上無線技術士及び特殊無線技士(これらはプロの資格といわれている)を総称して「無線従事者資格」と法律上呼んでいます。そしてこれら資格の免許証のことを「従免=じゅうめん」、アマチュア局の無線設備に与えられる免許上のことを「局免」と呼んでいます。


第1級アマチュア無線技士 (1アマ)
電波法上はどんな周波数・どんなモード・どんなパワーでもアマチュア局の操作が可能なのですが、実際局免上で許可される最大出力は1KW(1000W)です。国家試験ではCWの試験(電気通信術)があり、「1分間60文字の欧文で、3分間の受信試験」が課せられます。以前はこれに1分間50文字の和文(日本語モールス)の試験があり、且つ「送信」=試験官と1:1で向かい合いキーをたたく試験(それも手動電鍵にて)がありました。昔と比べるとずいぶん楽に1アマが取得できます。

第2級アマチュア無線技士 (2アマ)
1アマ同様、周波数やモードの規制はありませんが、最高出力が200Wまでの局の操作に限定されます。CWの試験では「1分間45文字で2分間の受信試験」が課せられます。昔は「送信」の試験もありましたが今は受信だけです。

第3級アマチュア無線技士 (3アマ)
3アマでは、10MHz、14MHzにQRV(電波を出す事)は出来ません。また出力は50Wがリミットとなります。144や430MHzでは1アマでも50Wしか通常はは許可されませんので、VUで活躍するには十分な資格ともいえますCWの試験では「1分間25文字で2分間の受信試験」が課せられます。

CWの試験(正式には「電気通信術」という)を始めて受けられる方は、3アマあるいは2アマをねらう事になると思います。「初めから2アマ?」と言われるかもしれませんが、25文字−>45文字のアップは比較的容易ですので、挑戦して損はないと思います。(既に開局している方にはわかると思いますが、2アマと3アマではその「響き」がかなり違います。)また、このホームページでは書きませんが、各級の学科試験もありますので、こちらのほうの勉強も必要です。受ける級が決まったら、試験申請です。書類のことや、受験日など詳しくは日本無線協会のページを参照して下さい。

試験申請が終わったら符号を覚える

試験申請が終わったら、次はCWのコード(符号)を覚えます。CWの国家試験では「欧文」つまりアルファベットの試験が課せられます。また、実際のQSOでも、DX局(海外局)ともQSOは当然ですが日本国内のQSOについても1stQSOはほとんどが「欧文」です。「和文」つまり日本語の50音のコードも存在し、7MHzなどでは盛んに和文QSOが行われていていますが、家試験の受験という意味では必要ありませんので、このページでは和文については紹介していません。和文QSOは大変楽しいものですが、これからCWを始められる方はどうか欧文にまず慣れた後で和文を習得されることをお勧めします。欧文のコード表(アルファベット+数字+記号)を次のページに示します。


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